唯一無二の特別なひと♡

ナチュラルにエロかわいく
笑顔で日常をドレスアップする♡
華花(はなか)ですヽ(*´∀`)

その昔、華の二十代のほとんどを費やした
大恋愛がありました
きっと誰でも持ってる理想(妄想?)の彼
頭の中で自由に想い描くがゆえに、完璧すぎて
現実に現れるなんてことがありえないほどに
素敵な男性っているでしょう?
若かりし頃のわたしにも、そんな理想の
男性像がありました

ある夜、仕事終わりに行きつけのバーで
ひとり飲んでいたとき、何気なく入り口を
振り返ったら、そこに立っていたのが彼でした
瞬間、流れてる時間が目に見えたあの感覚、
いまでも覚えています
すべてがスローモーションで、
彼の姿だけがそこに際立っていた

まさかまさか、頭の中で
想い描いていたとおりの人物が
現実に存在するなんて、少女マンガだったら
ほっぺをつねるシーンだよ 笑
わたしのいまの理想の彼氏(//∇//)♡キャハ!
もうよく覚えてないけど、彼も常連さんだったので
カウンターに隣り合って話が弾んだわたしたちは
後日、二人で会う約束をして別れたのでした

それまでのわたしは肉食の肉のかけらもない
つまらない女だったけど、彼のことは
全力でものにしたいと思った
絶対に落とすと覚悟を決めた

そして迎えた約束の日♡

知れば知るほど彼は予想以上に理想の男だった
生き方が男らしくてカッコよくて
すっかり心を奪われてしまった
別れ際のキスが最高で、止まらなくて
理性なんてものの見事に吹っ飛んだ
セックスも、これまた最高でした♡
そしてつきあうことになり、
最高の気分とはまさにこのこと!
…なのに、既婚者だとカミングアウトされた
結婚指輪をしてないのは職業柄だった

驚いた、まさかわたしが不倫だなんて!
ちゃんと、正しい道を、ちゃんと選んできたのに

でも長年、頭の中で想い描いた理想の彼氏
別れる選択肢なんて、どこにもなかった
彼は何もかもが完璧すぎた
まるごと全部、120%惚れ込んでしまった

それほど完璧な彼が
「結婚する」と決めた女性に対して、
ポッと出のわたしがかなうわけない
彼にも、奥さんにも最初から全面降伏だった
別れて欲しいなんて最初から最後まで
一度だって思ったことはなかった

彼には恐らく他にも彼女がいて、それでも
わたしは完璧に満たされていた
それはきっとわたしだけでなく、奥さんも
他の彼女も同じく満たされていたんだと思う
ゴタゴタは何ひとつ起きなかったから
何年も何年も、彼はずっと完璧だった
どれだけ一緒にいてもまったく飽きなかった

彼が完璧なのは、わたしに対して
一切の責任がないからだということを理解しつつ
でもそれでもよかった
お葬式にはきっと行けないだろうけど、
死んだことすらわからないのかもしれないけど
死ぬまでずっと一緒にいると思ってた

わたしは子どもが嫌いだったし
結婚にも興味がなかったので
彼との関係はむしろちょうどよかった
でも30代が見えてきたころ、ホルモンが
変化したのか無性に子どもが欲しくなって
金銭的な問題がないなら
彼の子どもが欲しいと思った
彼との子どもはきっと女の子だし、
わたしと彼の子だったら絶対に美人だ
そういう話も半分冗談、半分本気でしていた

でもここは日本であって、フランスじゃない
婚外子を育てるなんてそんな茨の道は通りたくない
これ以上ちゃんとした道から外れるなんて
わたしにはまるで自信がなかった
だってわたしはいつだって正しい道を歩んできた
それが自分にとって好ましくなくても
常識的な、正しいであろうという道以外を
選ぶなんてことは、あり得なかった
彼との関係だけが例外だった

だから何とかダメージを受けずに
別れる方法を模索した
でも彼はいつだって完璧で、
悲しい気持ちにさせられたこともないし
怒りの気持ちが湧き上がったこともない
相変わらず大好きで、
別れる理由なんてどこにもなかった

困ったわたしは神頼みをするために
神在月の出雲大社へ出かけた
ほんの少しも傷つくことなく、
大好きな彼とうまく別れさせてください
そして結婚して子どもを授かるご縁を
つないでください、とお願いをした

東京に戻ってひと月ほどたったある日、
あれほど完璧だった彼がミスをした
今だ!と思った
今しかない!!と思った
そしてその、ただ一度のミスを理由に
一方的に別れを伝え、
彼からの着信もメールもすべて無視をした
ほどなく出張先の彼から贈り物が届いたけど
受け取っただけで連絡をせず、完璧に終わらせた

そして、息子の父親となる人に
的を見定めて、落とした♡
わたしは恋に落ちるのも落とすのも得意なのだ
これ以上のミスはおかさないように、慎重に
春夏秋冬一年間のおつきあいを経て結婚した

そこまで見定めて、子どもが欲しくて
結婚したというのに、結婚したら
セックスレスに陥ってしまい、愕然としたけど
それでも何とか妊娠して、何とか出産した

まるで記憶にないのだけれど、昔のわたしは
「旦那はいらないけど子どもが欲しい」と
言っていたらしく、数年後には
ほんとに旦那を切り捨てた…
離婚するための大義名分はもちろんあったけど、
おそらくわたしがそう決めていたから
そういう出来事が起きたんだと、
いまではそう理解している

そしてまたいくつかの恋を重ねて、わたしは
とても自由に生きているけれど、
彼ほど何もかもが完璧で、大好きな人は現れない
思い出は美化するものだけど、
そもそもつきあってる時点で嫌なところが
何ひとつなかったんだから、美化するも何もなく
いまでも大好きで、誰も超えられない
言ってみれば彼はレジェンドだ 笑

そんな彼の誕生日がやってくる
数年前にはもうすでに還暦を過ぎた彼
いまだ現役なんだろうか?(いろんな意味で 笑)
お誕生日、おめでとう♡
どうぞお幸せでありますように

わたしがいまこうして女性性全開で幸せに
生きていられているのは、あのころ彼が
わたしのすべてをまるっと肯定してくれたおかげ
彼と出会えてわたしは本当に幸せだった
いまでも本当にありがとうでいっぱいなのだ♡